FINAL FANTASY XIV
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■Dynamix End
「Dynamix End」は自然な曲の切り替えを目指したものです。例えば雑魚敵との戦闘からボス戦に遷移した場合、BGMが変わります。この場合、通常であれば雑魚敵のバトル曲を停止して、ボスの曲を鳴らすことになりますが、中途半端な場所で切り替えると美しく聴こえません(「"3拍目の裏"とかで切れると悲しい」)。この手法では、曲のキリの良い場所にマーカーを埋め込んでおきます。続いて、4chのデータであれば2ch × 2として扱い、上の2chに通常の楽曲、下の2chの方に終了部を入れるようにして、切り替えのタイミングになったら、次のマーカーの場所まで待機し、そこで下の2chに切り替え、さらに終了符まで行ったら次の曲の再生へと切り替えます。こうすることである程度自然な曲の切り替えが実現できます。 #BattleEnd #HorizontalResequencing ■Acceleraion Sound
これはチョコボに実装されている機能です。ヒントは祖堅氏の友人が乗っていたベンツから得られたそうです。実はベンツにはアクセルを踏むとオーディオの曲のボリュームが自動で上がるという機能が実装されていて、爽快感を増しています(ホンダのBeatなど他社製でも幾つかの車種には同様の仕組みがあるそうです)。さっそくチョコボにもそのスピードに合わせてサウンドのボリュームを上げる仕様を追加。「チョコボは実装が遅くなってしまいましたが、ユーザーさんが大好きなキャラクターです。それを少しでも盛り上げる方法をサウンドで考えた結果です」(祖堅氏)とのこと。 #VehicleState #VolumeControl ■Stringendo System
これはモーグリがボスとして登場するシーンで使われたもの。ちょっとコミカルなバトルがコンセプトとなっていて、モーグリを一匹倒すと二匹目が、二匹目を倒すと三匹目が、という風にどんどん増えていきます。この時にランダムで曲のテンポを変えていきたいというリクエストから誕生したものです。この実装にはグラニュラーシンセシスという手法を活用。波形データを小さな固まりに分解し、それを結合することでテンポを変化させるというものです。実装は少々難しく使える箇所が制限されますが、モーグリとのバトルだけで利用するものなので問題はなかったようです。これでゲーム中では5段階のテンポ変更をランダムで行なっています。 #BattleSituation #TempoControl さらにBGMは様々な状況で変化するという。BGMは場所だけではなく、昼夜でも変化する。日の出、日の入りには特別なBGMが流れる。特定の状況で特定の乗り物の時に流れるBGMも用意される。この他にも様々な“仕掛け”が用意されているとのことだ。
変化だけでなく、あえて変化させないという場面もある。フィールドに入るとまずそのフィールドのアイキャッチBGMが流れる。このBGMは戦闘に入っても止まらない。例えばダンジョンに入ったとき、すぐに戦闘に入っても、まずはダンジョンのテーマをきちんと聞かせるのだ。プレーヤーにフィールドを強く意識させる仕掛けとなっているという。